Column

ディレクターが語る「小林文さんとの無染色のものづくり」のおはなし

こんにちは。ディレクターの梅本です。
今季Aresenseでは、ファッションエディターの小林文さんと一緒に作った「無染色」のアイテム2型を展開しています。
初夏の今にぴったりなので、是非ご覧いただきたく今回はなぜこのアイテムを作ったのかというお話を。

おうち時間が増え始めた昨年、子供と家で使い古しの服を染めることにはまりだし、いい色の出そうな染料を冷凍してストックするような不思議な習慣が始まりました。

ここでいう染料は、庭に落ちている色づいた落ち葉や、料理に使ったムラサキキャベツの皮やアボガドの種、ドリップ後のコーヒー豆のかすなど家庭から出る「普段だと廃棄するだけ」のものから作りました。

意外な色に染まる楽しさや、天然の色のバリエーションに感動し息子ともどもすっかり草木染に魅了されました。
ただその反面、この小さな子供服1枚染めるだけでこんなに水を使うのか…とぞっとしたのも事実。仮に環境に配慮された染料を使っていても、水を無駄遣いしてしまうのは避けられないのだとわかりました。

後日お世話になっている染工場の方からお話を聞いて、染料で糸や製品を染める時も同じく大量の水を使うこと、染色に使った水を綺麗な水に戻すためにやっている作業と、それにかかる年月を伺い、私はまだまだ服作りで何となくしか理解していないことがたくさんあると反省。。。

染色せずとも皆に必要とされ環境にも負荷が少ないものづくりは、いつしかチャレンジしたいテーマの1つになっていました。

小林文さんは、ファッションセンスのみならず色々なもののセンスを持ち合わせた素敵な女性。
作る過程は素晴らしくても、世に出して残ってしまうのは本末転倒だなと感じたので、
文さんのセンスで無染色のものづくりを成功させたいなと思ったのです。

アイテム決定から、何度もサンプル修正を重ねて、こだわりの詰まったシャツとドレスの2型が完成。

MUSENSHOKU SHIRT ¥16,000(in tax)
シャツは、夏にデニムと合わせても上品に仕上がるよう、肩の切り替え位置やネックの詰まりを最後まで微修正。

MUSENSHOKU DRESS ¥16,000(in tax)
ワンピースは、靴を選ばず一枚で使えるよう、ロング丈に。
大きめのポケットや甘くなりすぎないウエスト切り替え位置など全体のバランスにこだわり修正を重ねました。

天然の色と風合いを生かした、ほどよい「きちんと感」のあるアイテム。
文さんの力で、「可愛いなと思ったアイテムがたまたま無染色だった」ような理想の流れが作れたことにとても満足です。
この1着を選ぶことが皆様にたくさんの意味をもたらせたらそれほど嬉しいことはありません。